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2006年8月21日 (月)

ビューティー母

抗がん剤の影響で髪のなかった母ですが、
最近だいぶ生えてきました。
毛が生えてくる度に、母の生命力を感じてうれしくなります。

母の生命力にプラスして、“デカドロン”というケイレン止めの薬の
副作用“多毛症”の影響もあってか、
頭だけでなく、口の周りのうぶ毛や足のすねの毛も濃くなってきました。
おしゃれが好きな妹は、眉毛きりハサミ、鼻毛きりハサミ、顔そりカミソリを駆使して、
母のお手入れをしています。
おかげで、母の眉毛はかっこよくきまっています。

母の看病をして感じたのは、
同じく育ってきた姉妹なのに、こだわりがほんとに違うな~ということ。
妹は、この通り“おしゃれ”にこだわっています。

母のために着やすくてかわいいパジャマを買い揃えたり、
バンダナや髪留めをコーディネイトしたり、
お化粧してあげたり・・・
母がもうちょっと元気だった頃は、妹が病室に持ってくる
おしゃれ道具を楽しみにしていて、
しかも一番最初の病院の主治医が母好みのハンサムだったので、
いつも違ったバンダナやスカーフでおしゃれを楽しんでいました。

私がこだわるのはやっぱり食べ物!
母の食欲が増すように、病院では出なそうな食べ物や
ガンに効くといわれている食べ物を中心にいろいろ差し入れしています。

私も妹も気にするところが違うので、
それがまた母にとってもいいバランスになっているな~と思います。

にしても、ぴしっと決まった眉毛に薄化粧をしている母の横で
私は父ゆずりのタレ眉毛にノーメイク・・・。
妹や母を見習ってちょっとはキレイにするか・・とちょっと思う今日この頃です。

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2006年8月20日 (日)

看病グルメ

母の病室がまた移動になりました。
最近ケイレン発作も落ち着いてきたので、
以前のナースステーションと扉でつながっていた部屋のとなりになりました。

その部屋は冷蔵庫が共同ですが、あとは個室と同じ状態で、
広さも今までよりもずっと広く、
母のベッドの横に、家族用の病院のベッドをもう一つおいて、
さらに床に布団を2組ぐらい敷けます。
というわけで、お盆の間、
私、相方、妹で泊まることにしました。

泊り込みで看病をすると、看病する側の食事もけっこう大変です。
母は、カロリーや塩分のバランスのとれた病院食が基本に出るのですが、
毎日では飽きるだろうから、
病院食ではあまり出ない麺類やお刺身なんかを買ってきて病院食にプラスしたり、
たまに相方がガンに効くレシピ集の料理を作ってくれたりしています。
でも看病する側は1日3食のごはんを用意しなければなりません。
せっかくだから楽しみながら食べたいし。
最初はコンビニで買ったりしていたけど、
コンビニも飽きるし、お金がかかるし。。
かといって、ごはんもおかずも全部作っていくのも、なかなか大変なのです。

緩和ケア病棟には、共同のミニキッチンがあり、
ガスコンロと電子レンジがあります。
コンロがあるので、そーめんをゆでるのは可能です。
さらにこの前妹が、レンジでパスタがゆでられるタッパーなるものを見つけてきたので、
それでたまにパスタをゆでて、
母と一緒に食べたりもしています。

このように看病グルメを楽しんでいこうと試行錯誤していますが、
最近はまっているのが、
無印良品のレトルトシリーズです。
タイ風のグリーンカレーやキーマカレーなどのカレー類や
ごはんにかけるスープシリーズというのがあって、
坦々スープやクリームスープなどいろんな味がそろっています。
けっこう具だくさんだし、なんといってもとってもおいしい。
これならラップにくるんだごはんを持っていけばOKで手軽です。

3人で泊まるとなると、けっこうごはんの消費量が多いので
今度は炊飯器を持ち込んで、
母の病室で炊こうかな~とも考えています。
それなら、病院食では出ない発芽玄米ごはんを母に食べさせることも可能だし。

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2006年8月19日 (土)

母の食べもの武勇伝

今の緩和ケア病棟で、ありがたいな~と思うことの一つが、
看護師さんたちの伝達のしくみがきっちりしているところ。
昨日何を食べられたか、体調はどうだったか、薬の副作用はどうか、
そういうことを看護師さんたちが交代しても、担当でも担当でなくても
みんな知ってくれているというところに、
家族としては大きな安心感をもっています。

以前の病院では、どの看護師さんも忙しそうで、
例えば、食事を「粗みじんぎり」から「普通食」に変えてほしい、ということも
3人ぐらいの看護師さんに言ってやっと伝わったりしていました。
食事ぐらいはいいのですが、
オキシコンチンという母にとって副作用が強く出る薬についての説明は、
夜勤の看護師さんたちに伝わっているのか不安で、
スケッチブックに書きおきを残しておいたりしていました。

さて、最近の母は食欲も旺盛で、
お盆の時期はずっと私と妹と相方で泊まりながら看病していましたが、
その間も食べまくっていました。
病院食をペロリとたいらげた後は、
デザートにさしいれのモモ。しかも3個。
「えっ。3切れではないんですか??」と驚く看護師さん。

それからというもの、その日の夜勤の看護師さんから、
翌日の日勤の看護師さん、ヘルパーさん、お医者さん、
母の病室を来る人来る人、みんな「モモ3個食べたんですって~」と、
母の武勇伝を口にします。

この前は、差し入れのメロンを半個食べた母。
もちろん、一切れの半分ではなく、
一個の半分をペロリ。
実はもう半分も食べそうな勢いでしたが、
おなかが痛くなってもかわいそうなので、やめときました。

そんなわけで、母の食べもの武勇伝はどんどん院内を伝わっています。
気づいたら主治医の余命宣告の1か月、もう経っていました。
この調子で、たくさん食べてほしいと願っています。

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2006年8月12日 (土)

食べ物に反応する母

昨日は、「鶏ひき肉の和風ハンバーグ」なるものを作ってみました。
つなぎに卵と、“長いも”を使うのがポイントです。
すごくやわらかいので、最近ゼリーや卵豆腐などやわらかいもの好きの母には
ぴったりだと思いました。

夕ごはんの時にさっそく食べさせます。
「私が作ったんだよ~。おいしい?」と聞くと、
母は、親指と人差し指で“丸”を作って、
“グ~”のポーズをしました。
よしよし。
ハンバーグをペロリとたいらげました。
結局昨日は言葉を発することはなかったですが、
“グ~”のポーズができるならいい状態でしょう。

今日はモモを差し入れに持っていきました。
話しかけても言葉は発しません。聴こえているようですが、
眠そうにうとうとしています。

相方がモモを冷蔵庫へ入れようとしたのですが、
最近モモを食べるとき冷えていると
すごく冷たそうな顔をしていたので、
常温の方がいいかも、と思い、
「冷たいモモと冷たくないモモ、どっちがいい~?」
と試しに聞いてみると、
「冷たいモモ~」
と答えるではないですか!

これはいい、今日はしゃべれるかも、と思い
つづけざまに、
「明日は墓参りをするけど、お供えのだんごって、
お湯?ぬるま湯?水?どれで練るんだっけ?」
という娘らしい質問をしてみましたが、
「……」(無言)
興味ないんかーい!

そんなわけで、食べ物に関しては妙に反応のいい母でした。

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2006年8月10日 (木)

墓掃除をする

今日はそんなに気温が高そうじゃなかったので、
午前中に墓掃除をすることにしました。

亡くなった父には悪いけど、
母が倒れてからは父の祭壇に供えるために買っていた果物とかも、
供えて、チーンと鳴らした後は、すぐに母の病室行きでありました。
生きてる人優先ってことで。すまん父。
しかし今日は墓掃除に行こうって思うなんて、
だいぶ心に余裕ができてきたな~と思いました。
母は最近は安定しているし、妹も泊まってそばにいるし。

うちの実家の方は田舎なので、家ごとの墓スペースが広めになっています。
あちこちに生えているスギナをがつがつと抜いて、
父の、ばあちゃんの、ひいじいちゃん&ひいばあちゃんの、
そして家の墓と、五輪塔、水子地蔵を雑巾がけ。
汗だくになりつつ、
「頼むよ、先祖たち。うちの母とじいちゃんのことさ~」とぶつぶつ言いながら
掃除が終わりました。

せっかくだから、墓に水でもかけてあげよう、と思ったものの、
掃除モードだったので、
バケツはあるものの、水をかけるための“ひしゃく”を忘れてしまいました。
実家の墓地には、貸出し用の“ひしゃく”はありません。
うーん。と考えて、
バケツに水を汲んで、その水を両手ですくって墓にかけることにしました。

その光景は、さながら海辺で水をかけあってじゃれているカップルのようでした。
 私: バシャバシャッ。
 墓たち: あはは~。やめろよ~。
そんな感じ。

午後病院へ行って、
妹と母にその話をすると、二人ともぶぶーっと笑っていました。
よかったよかった。

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2006年8月 9日 (水)

チーズはどこへ消えた?

母がいる緩和ケア病棟には、談話室というのがあり、
そこに小さな図書スペースがあります。
この前、ちょっと前のベストセラーだった「チーズはどこへ消えた?」を読みました。

この物語では、二匹のネズミと二人の小人が登場します。
迷路の同じ場所にいつもあったチーズが、ある日突然消えた時、
ネズミたちと小人たちは全く別の行動をとりました。
ネズミたちは、すぐに新しいチーズを探すために、迷路を走りはじめました。
新しいチーズが見つかる保障はどこにもないけれど、
その先へ一歩前進したのです。
小人たちは、チーズが消えるはずはない、と現実をみようとはせずに
ただ議論したり、待つばかりで、現状を改善しようとはしませんでした。

チーズが消えるという“変化”をすぐに受け入れたネズミたちと、
“変化”を受け入れられなかった小人たち。

この物語に登場する“チーズ”とは、
当たり前のように存在して、ずっと変わらないと思っている大切な何か、
を象徴しています。
それが何に当たるのかは読者によって異なると思いますが、
私は、“家族”になぞらえて読みました。

これまではただなんとなく実家に母もじいちゃんも犬も
元気でずーっといるもんだと思っていました。
しかし、この物語で“チーズ”に変化が起こったように、
突然母は病気になりました。

入院する母、実家に残ったじいちゃんとフク、
離れた住まいから看病に行き来する私や妹たち。
それぞれの日常生活にも“変化”が起こりました。
そこで、嘆いても、現実を無視しても仕方ないんです。
“変化”を受け入れて、家族それぞれが楽しく生きられる方法を見つけ出すことが、
一番大切なのです。

そんなことを、ちょっとまじめに考えた読書タイムでした。

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2006年8月 6日 (日)

妹、母にご飯をたべさせる

昨日、昼過ぎに病室をでて、私と相方が自宅へ戻っているときに、
病室で母の看病をしている妹からのメール。

夜7時30分
「起きないよー(猫がばってんをしている絵文字)」

病院の夕食は6時。でも母は起きないらしい。
昼ごはんのときは、さしいれのサラダうどん、
さらに相方の野菜の煮物、病院食の煮物、
デザートにモモをたいらげた母。
そりゃ満腹だろう。

さらに夜7時35分
「お水も飲まないよー(猫がばってんをしている絵文字)」
とメール。

妹に電話をして、母の耳元にケイタイをあてるように頼む。
そして大声で、
「おかあさーん。晩ごはんができたよー。今日はホ・タ・テだよー。
おーい。起きて食べよー。今日はホタテのムニエルだよー。おいしいよー。」
といってみるも、無反応だったらしい。

そして妹は口にスプーンをあててみたり、
水のみをあててみたり、
ホタテの匂いをかがせたりと苦心をし、

夜7時40分
「た、食べたー!ホタテもいきました!」
とメールが来たので、
「ホタテどんどん食べさせてーごはんもーお水もー」と返信。

しばらくして妹から
「お母さんはご飯全部たいらげたよ(おにぎり絵文字)。よかったよかった(笑顔の猫の絵文字)」

そんなこんなで何とか母はごはんをたいらげたのでした。

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2006年8月 3日 (木)

母、ちょっと元気になる

母の体調が、きのうより確実に良くなりました。
病室へ行くと、受け持ち看護師さんが様子を説明に来てくれたので、
いろいろお話をしました。

すると母の表情がとても明るく、
私たちの話を楽しんで聞いている感じだったので、
これはいい!と思い、
じいちゃんが草刈り料金をまけてもらおうとした話や、
フクをラックスで洗った話をすると、
「ぶぶーっ」と吹き出していました。

昨日は同じ話をしたのに、ほとんど無反応。
それに比べると、今日は少しですが、以前よりはかなり話ができるようになっています。

モスパワーか相方の料理パワーか、
とにかく少しでも元気になってくれて、うれしく思います。

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2006年8月 2日 (水)

みんなでモスバーガー

たしか4月頃、ブログで母がモスバーガーを食べたがっていると書きましたが、
あれから何やかやあって、
母がモスバーガーを食べていなかったこと思い出しました。
というわけで、今日のさしいれはモスバーガー。

母はほとんど目をつぶって寝ていますが、
意識はある状態です。
夕ご飯の時間に、モスバーガーを小さく切って食べさせます。
なんと!4分の3ぐらい食べました。
さらに相方が作ってくれた野菜の煮物やきんぴらも!

「相方が作ったんだよ~」と言うと、
口をとびきり大きく開ける母。
タッパー一つ分、完食です!

母が食事を終え、薬を飲み、歯磨きも終わってから、
相方と妹と一緒に、私たちもモスバーガーを食べました。
ひさしぶりに食べると、けっこうボリュームがあって、
3人ともすぐに満腹に。
妹が、
「お母さんはいつも、モスバーガーにオニポテのセットをつけて、
さらにモスチキンまで食べていたんだよ。そういう意味では食べる量が減ったのかな・・。」とつぶやきましたが、
いやいや普通の量になった、というべきでしょう。

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とうとうフクを洗う

今日は朝からじいちゃんはゲートボール大会へでかけていきました。
しかし、今日はシルバーセンターの人たちが草刈りにやってくる日だったので、
私と相方は留守番をすることになりました。

草刈りはおじさんとあんちゃんの二人。おじさんの方は、父の職場の先輩だったらしく、
父の死を残念そうに語っていました。
あんちゃん(たぶんおじさんの息子)は「よくいじめられたっけな~」と笑っていました。

草刈りの人たちは、ジャングルと化していた実家の周辺と、
離れたところにある畑を刈ってくれることになりました。
2時間ぐらいで終わるのかとおもいきや、
一日仕事のようで、午後から母のところへ行こうと思っていたけど、
家でまったり留守番をすることにしました。

すると、相方が
「フクでも洗うか・・」とひとこと。
というわけで、フクを洗うことにしました。
いつもは母が洗っていたので、私は犬を洗うこと自体はじめて。
まずは風呂場に連れて行き、犬用シャンプーというシャレたものはなかったので、
“ラックス”で洗いました。
意外とおとなしいフク。気持ちいいのかな~?
毛がものすごい勢いで抜けて、排水溝がみるみるつまるけど、
かまわずざぶざぶ洗いました。

洗ったあと、タオルで拭いてあげようとしたら、
ぶるぶるぶるぶる~っと身体をふるって水を弾き飛ばしたフク。
おかげで私はびしょぬれ。
私も相方も、フク洗いでかなりもりあがりました。

洗いたてのフクは、
パリのぞうきん犬のような風貌ですが、
ほのかに“ラックス”の香りが漂っています。

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