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2006年10月11日 (水)

私の耳日記 その2

昨日は忙しかったので、
昨日の続きを今日書きます。

そして無事旅から帰ってきて、ほっとしたのもつかの間。
自宅で寝ていたら、夜中にモウレツに歯が痛くなったのです。
奥歯の奥、左耳に近いところが痛くなったので、
これはもしや耳のせいでは・・?と思い、
近所の耳鼻科へ行くことにしました。

その耳鼻科はインターネットのタウンページで適当に選んだ病院でした。
待合室は、まったく患者さんがいません。
これまで、東北のどの病院もたくさんの患者さんがいたのに、
これはやばそうだ・・と思いましたが、
逃げるまもなく、名前を呼ばれてしまいました。

看護師さんがいろいろ耳の検査をしてくれます。
やっぱり聴力や鼓膜の圧力(?)が弱くなっているそうです。
そして、お医者さんの登場。
目のギロギロとした、ちょっと風変わりなおじさん先生でした。
そのギロギロ先生は、
「耳を見せてみなさい」と厳しい口調でいい、
ものすごく乱暴に耳をひっぱり、薬を塗りました。
そして私がこれまで東北各地の耳鼻科でもらった薬を見せると、
「こんなに抗生物質を飲んで、何考えてるんだ!
あんたの身体はボロボロだよ」と怒りまくりました。
えー。医者の言うとおりに飲んだのにー。
となんだか腑に落ちなかったのですが、
医者にさからって東北一周旅行をしてきたのも事実なので、
「す、すいません」とあやまりました。

そして、「ちょっと来てみろ」といい、洗面台に私を連れてきて、
「舌を出してみなさい」とギロギロ先生。
べーっと出すと、
「ほら、あんたの舌、色も悪いし、両はじに歯型がついてるだろー。
薬ののみすぎと不摂生でこんなになってるんだー」とまたもや怒りの発言。

そして、ギロギロ先生は、
「一日三食しっかり食べる。早寝早起き。アルコールは飲まない。コーヒーもダメ。
熱すぎず冷たすぎないものを食べる。紅茶や緑茶は薬とケンカするから飲まない」
と忠告し、
「どんぶりいっぱいのぬるま湯に混ぜてゆっくり飲みなさい」と言って、
なにやら漢字がいっぱい書いてある薬を渡しました。

近いという理由で選んだ耳鼻科でしたが、漢方系だったなんて・・
ギロギロ先生の威圧感に負け、
私は1か月ほど、言うとおりに過ごしました。
三食後には、どんぶりいっぱいの薬。
この薬、なんだか微妙なまずさ。
しかもぬるま湯というのが、まずさを助長していました。
ごぶごぶごぶ、は~、ごぶごぶごぶ、は~
とため息まじりで飲み続けました。

そして、1か月後、ギロギロ先生に会いに行きました。
相変わらず、待合室には誰もいません。
舌をベーっとだすと、健康的な色になり、歯型もなく、ふっくらとしています。
気づけば耳鳴りも治り、聴力も回復しました。
ギロギロ先生は満足げに
「ほら、あんたの身体の機能は正常に回復したんだ。」といい、
「それにしても、よくあんた、また来たね。
たいがい途中でやめちゃうのに」とギロギロ先生。
・・・やっぱりな。どうりで患者がいないと思ったよ・・


今、母がガンになって、あのギロギロ先生のことをたまに思い出します。
西洋医学とか東洋医学とかよくわかりませんが、
あの先生が教えてくれたことは、非常にシンプルなことでした。
「一日三食。早寝早起き。」
一見するとあたりまえのような、加藤茶のようなセリフ。

母は脳と骨に転移のある肺がんのステージ4で、
治療を続けても余命は1年ぐらいと言われました。
セカンドオピニオンで脳と呼吸器のガンの専門病院で意見を聞いても、
有効な治療法を提示してもらうことはできませんでした。
でも母は生きようとしています。
ギロギロ先生流に、身体の根本を回復させることができれば、
何とかなる気がする!
とガッツをいれてみました。

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